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今日は大阪に出張に出かけた。途中で昼食をと思い名塩のサービスエリアで食事をした。そこで食べたのは『松屋』の牛丼だった。
牛丼を食べるといつも学生時代での牛丼にまつわるエピソードを思い出す。
私が学生時代に初めてバイトを始めた時、バイト先の近くには「吉野家」の牛丼屋があった。安くてもお腹が一杯になったので、バイト仲間には人気だった。当時バイト先の先輩に付いて行って牛丼をよく食べた。
その時先輩がお店に入るなり

「ナミ、ギョク、ミソシル!」と店員さんに言っているのを聞いた。

僕は、一瞬何を言っているのか分からなかった。
それでも店員さんは、牛丼の並と生卵と味噌汁を間髪入れず持ってきた。

「牛丼通やなあ」と変に感心した。

先輩の中にはお金にシビアな先輩もいた。その人と牛丼をよく食べたがカウンターに置いてある生姜と七味には絶対に手を出さなかった。ある時その先輩に聞いてみた。

「なんで生姜入れないんですか?入れたほうがおいしいですよ。」

「それお金いるんやろ?」

「いえ。ただですよ!」

「うそやん!!」

その瞬間肉よりも多い生姜を山盛りどんぶりに入れて食べていた。

「そんな入れたら味変わるやろ!」心の中でつっこんだ。

今日も昔と変わらず七味と生卵と生姜をちょっと多めにして、勢いよくどんぶりをかき込んだ。
これだけで400円!お得な昼ごはんだった。

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2006年3月
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